桜井 隆先生

 

 本当に大変有難うございました。

短い期間ではありましたが、先生の患者さんの呼び方、患者への病気の説明、患者が求めているものの聞き出し方、薬の理解の持たせ方、患者の立場を一番に考えた日常の痛みのコントロール、患者の集いでも真剣に耳を傾ける姿勢など、上げるときりがないくらい勉強になるところがありました。家庭医の姿勢と言うべ きものが垣間見えた気がします。

 

短い日数でも、そんな先生の姿勢を目の当たりにする事は、これからの私の医者としての人生には大きく影響があったとも思い ますし、少しの疾患の説明でもそれがあるのとないのでは、これからの専門外の学習の取っ掛かりがまったく違います。今も早速分かりやすそうな整形外科の本を買い求めて目を通しているところです。なるほど、理解がぜんぜん違います。

 

先生も私のために、きっといつもよりさらに神経を使って接してくださった事と思います。お別れの時にはうまく表現できませんでしたが、とても感謝しています。休める日にはどうぞ休養なさってください。

 

末期の患者さんへの接し方・話 し方も忘れません。医者である前に、当たり前に『死』と言うものをもう一度考 え直してみようと思いました。先生の姿勢に少しでも近づけるよう、またそれに私らしさが加わって家庭医の心を持って明日からも勤めて行ければと思います。

 

本当に私の見学を受け入れてくださって、有難うございました。また、見学受け入れにも慣れていらっしゃるのか、看護婦さん達の接し方も自然で家庭的で印象的でした。そんなところも、診療所ではとても大切ですね。私も関西に住んでいて、あちこち痛んだら、必ず先生のクリニックの門を叩きたいです。

 

帰りましたら、早速TFCのメールがたくさん入っていました。田坂先生のひとつひとつへのコメントも暖かくてすばらしいですね。こんな形の医者の輪の中に入れて幸せです。ほんとうにインターネットには感謝さまさまです。大昔なら、先生と一生の中で一度もお会いできませんでしたものね。

 

あれから、阪神電鉄にのり梅田まで行ってみました。都会の電車に乗れたことが嬉しかったですが、梅田の人の群れには酔いそうでした。 また明日から、日本とは思えない田舎での診療が始まります。でも、すこし違った気持ちで患者さんと会えそうです。

先生もお体だけは大事にしてください。また職員の皆様にもよろしくお伝え下さ い。